新しく建造し船体工事をほぼ終了した船を水上に浮かべる、船がはじめて水に進み入ることを進水と云います。
その際、安全航海を祈りおこなわれる式典を進水式と云い、古くはローマ時代、赤ワインをかけて、船を清めていたようです。いけにえの血のかわりとも云われています。その後イギリスで18世紀頃からシャンパンを使うようになり現在でも多く行われています。日本では日本酒で清めることもあります。船から支綱(しこう)と呼ばれるロープを一本伸ばし、シャンパンなどをつなぎ、それを銀の斧で切断し、ロープを切ると船首に当たって割れ、併せて船体を固定しているトリガーが外れ、船尾から海に向かって動き出します。国、土地ごとに様々な進水式が行われています。