『月の夜、雁は木の枝を口に咥えて北国から渡ってきて、飛び疲れると波間に 枝を浮かべ、その上に停まって羽根を休める。そうやって津軽の浜までたどり 着くと、要らなくなった枝を浜辺に落とす。日本で冬を過ごした雁は早春の頃、 浜の枝を拾って北国に戻って行く。雁が去ったあとの浜辺には、生きて帰れな かった雁の数だけ枝が残っている。浜の人たちは、その枝を集めて風呂を焚き、 哀れな雁たちの供養をしたという。』※「鴈供養」ともいう
情景がより浮かび上がる達筆な書をいただきました。心に深く染み入ります。
諸行無常 先ゆく人を想う さて北へ南へ東へ西へ 元気よく羽ばたきましょう たまには木片で羽を休めながら